新川アイドルプロジェクトのメンバーが新川地域のキーパーソンに突撃インタビュー取材をする企画。第9回目は黒部市地域おこし協力隊OGの鈴木さんに突撃!
黒部市地域おこし協力隊OGの鈴木さんに宇奈月温泉開湯百周年のことや黒部市の印象などについてインタビュー。
黒部市地域おこし協力隊OG 鈴木 杏奈さん
平成6年6月12日生まれ、静岡県浜松市出身。令和2年9月〜令和5年8月までの3年間黒部市地域おこし協力隊として活動。退任後は市内企業で働くかたわら、地域おこしに関するプロデュースを行っている。趣味はダンス・旅行・音楽鑑賞。
昨年から始まった宇奈月温泉開湯100周年記念事業の一つとして、宇奈月温泉の温泉と音楽イベントを合わせたロックフェスを企画しました。宇奈月温泉には元々、モーツァルト音楽祭や黒部市芸術創造センターセレネでの月1回のコンサートなど、音楽を楽しめる下地があります。そこで、2019年に開催された「ももクロ春の一大事」のときのような若い世代が熱狂出来るイベントをしたいと考えました。
また、地域の課題として宇奈月温泉に観光に来られる方は団体客が中心で年齢層も高い傾向にあるので、音楽イベントをきっかけに若い世代にも宇奈月温泉に来てもらい、五感で魅力を感じてもらえればもっと街の活性化に繋がると感じました。特に宇奈月温泉は電源開発の歴史を持ち、黒部峡谷に囲まれたエネルギー溢れる場所です。次の百年へ繋ぐイベントとしてメンバー一同準備を進めてきました。しかし、能登半島地震の影響もあり、今回は開催を見送ることになりました。ですが、せっかく立ち上げたイベントなので、何らかの形で開催したいと考えています。
2021年に縁あって黒部市に移住することになった際、何の繋がりもなくコロナ禍で不安だったとき、市役所の移住・定住担当の方から地域おこし協力隊のお話をいただき、黒部市初の女性隊員として活動を開始しました。メインの任務は移住・定住の促進を図るため、移住を検討されている方のアテンドでしたが、独学で覚えた動画撮影・編集の知識を使い、黒部市の魅力をSNSを活用して発信する活動もしました。地域おこし協力隊は1年契約で最長3年所属できるのですが、結局私は3年間任務に付き、その後も黒部市でお仕事をしながら今でも黒部市を盛り上げる活動を続けています。
私は静岡県出身なのですが、初めて黒部市に来たとき、海と山の距離の近さに驚きつつもその風景の美しさにとても感動し、第一印象から黒部市が好きになりました。仕事で疲れて帰ってくるときも、立山連峰の景色や田んぼのある風景、美しい空模様を見るととても癒されます。食文化も静岡県とは違い、海の幸も山の幸も豊富で、特に黒部市に来てからお米の美味しさや昆布締め・お酒・山菜やお豆腐などが好きになりました。
また、黒部の方は移住してきたばかりの頃からとても歓迎してくださったので、人の繋がりという意味でもとても住みやすさを感じました。来県した1年目がちょうど記録的大雪の年で、スコップやスノーブラシどころかまともに雪も見た事が無く家から一歩も出られなかったとき、近所の方に救助してもらったのは、今ではいい思い出です(笑)。
私は、黒部市に来たことでとても人生が楽しくなりました。今悩んだりしている人にもぜひ黒部市や富山県に来て元気になって欲しいと感じています。そのために、今の仕事や地域おこし協力隊の際に培った経験を生かしたイベント事に関わることで、今までお世話になった人の力を借りつつ黒部市を盛り上げていきたいです。県外から来た人間だからこそ気づける地域の魅力をもっとアピールしていきたいですね。
めい・ゆわ・いつか・まな・さくらの5人と恒例の記念撮影。